女性必見!ビタミンB1不足が認知症リスクを高める?!

ビタミンB1 (チアミン)

最近、物忘れがひどくなった…もしかして歳のせい?

いいえ、ちょっと待って!それは「ビタミン不足」が原因かもしれません!

今回は、記憶力とビタミンB群、特にビタミンB1の関係について、最新の研究結果を交えながらわかりやすく解説します。

ビタミンB1とB12:縁の下の力持ち

ビタミンB1とB12は、私たちの体にとって必要不可欠な栄養素です。

主にエネルギー代謝に関与し、疲労回復や健康維持に重要な役割を担っています。

ビタミンB1

ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える際に必要不可欠な栄養素です。

不足すると、疲れやすくなったり、食欲不振、イライラしやすくなるなどの症状が現れます。

また、脚気などの神経障害を引き起こす可能性も。

ビタミンB12

ビタミンB12は、赤血球の形成や神経系の機能維持に欠かせない栄養素です。

不足すると、貧血や神経障害、認知機能の低下などの症状が現れることがあります。

ビタミンB群と認知機能

ビタミンB群、特にビタミンB1、B6、B12、葉酸は、認知機能との関連が指摘されています。

これらのビタミンは、脳内の神経伝達物質の合成や、ホモシステイン(認知症のリスク因子となる物質)の代謝に関与しているためと考えられています。

最新研究でわかったこと!女性はビタミンB1不足に要注意!

昭和大学医学部の研究チームが、2021年に発表した論文によると、女性において、血中のビタミンB1濃度が低いほど、認知症のリスクが高いことが明らかになりました!

この研究では、昭和大学病院の物忘れ外来を受診した患者192名(男性65名、女性127名)を対象に、ビタミンB1、B12の血中濃度と認知症との関連を調査しました。

その結果、女性では、ビタミンB1濃度が低いグループほど、認知症と診断される割合が高かったのです。

さらに、年齢、ビタミンB1、B12を考慮に入れて分析した結果、ビタミンB1の不足が、女性における認知症のリスク増加に独立して関連していることがわかりました。

なぜ女性だけ? その謎に迫る!

なぜ女性において、ビタミンB1不足と認知症に関連が見られるのでしょうか?

その理由はまだはっきりとは解明されていませんが、いくつかの可能性が考えられています。

ホルモンの影響: 女性ホルモンは、認知機能に影響を与えることが知られています。更年期以降、女性ホルモンの分泌量が低下することで、ビタミンB1の代謝にも変化が生じ、不足しやすくなる可能性があります。

遺伝子の影響: アルツハイマー病のリスク遺伝子として知られる「ApoE4」を持つ女性は、そうでない女性に比べて、認知機能の低下リスクが高いという報告があります。ApoE4は、コレステロールの輸送に関わるタンパク質ですが、ビタミンB1の代謝にも関与している可能性があり、ApoE4を持つ女性ではビタミンB1不足がより深刻化する可能性があります。

血管の健康: ビタミンB12は、血管の健康維持に重要な役割を担っています。ビタミンB12が不足すると、動脈硬化のリスクが高まり、脳卒中や認知症のリスク増加につながる可能性があります。女性は男性に比べて血管が細く、動脈硬化の影響を受けやすいという特徴があるため、ビタミンB12不足による影響が大きくなる可能性があります。

ビタミンB1を効率よく摂取するには?

ビタミンB1を効率よく摂取するには、豚肉、うなぎ、レバー、大豆製品、玄米などを積極的に食べることが大切です。

これらの食品には、ビタミンB1が多く含まれているだけでなく、吸収率を高める働きを持つ「アリシン」や「クエン酸」を含む食品と組み合わせることで、さらに効率的にビタミンB1を摂取することができます。

例えば、

●豚肉とニラ炒め

●うな丼

●レバーと玉ねぎの炒め物

●納豆ご飯

などは、ビタミンB1を効率よく摂取できるおすすめのメニューです。

まとめ

今回は、女性におけるビタミンB1不足と認知症リスクの関係について解説しました。

もちろん、ビタミンB1をしっかり摂取すれば、必ずしも認知症を予防できるわけではありません。

しかし、日頃からバランスの取れた食事を心がけ、ビタミンB1を効率よく摂取することで、認知症リスクを軽減できる可能性はあります。

今回の記事を参考に、ぜひ毎日の食生活を見直してみてくださいね!

PMID:33897411

コメント

タイトルとURLをコピーしました