「妊娠中は葉酸!」これはもう常識ですよね?
でも、葉酸だけじゃなく、もっと幅広く栄養を摂るべきだって知っていましたか?
実は、最新の研究で、私たちが思っている以上に妊婦さんのビタミン不足が深刻というショッキングな結果が明らかになりました。
一体どういうことなのか、イギリス、シンガポール、ニュージーランドで行われた大規模な研究結果をもとに、詳しく解説していきます。
なんと9割以上がビタミン不足!?
妊娠中の女性にとって、バランスの取れた食事と適切な栄養摂取は、健康な赤ちゃんを育む上で、それはもう、めちゃくちゃ重要!
日本では妊娠初期に葉酸を積極的に摂ることが推奨されていますが、その他にも鉄、カルシウム、ビタミンDなど、様々な栄養素が必要とされますよね?
これらの栄養素を効率的に補うために、多くの妊婦さんがマルチビタミンを摂取しています。
でも、「実際、みんな足りてるの…?」 と疑問に思ったことはありませんか?
イギリス Southampton大学のGodfrey氏らの研究チームは、妊娠を計画している健康な女性1,729人を対象に、ビタミン値を調査しました。
その結果、なんと91%以上の女性が、葉酸、リボフラビン、ビタミンB12、ビタミンDのいずれか一つ以上で、基準値を下回る、または不足の傾向にある ことが明らかになったんです4!
しかも、この研究、対象となったのは、イギリス、シンガポール、ニュージーランドと、比較的栄養状態が良いと考えられる先進国の女性たちなんです。
なぜ? 栄養満点の食事じゃダメなの?
「えー!じゃあ、毎日野菜も果物も、お肉もお魚もしっかり食べてるのに、なんで!? 」って思いますよね?
実は、妊娠中は、赤ちゃんの成長や、ママ自身の体内の変化によって、普段よりも多くのビタミンが必要になるんです。
さらに、つわりで思うように食事が摂れなかったり、食の好みが変わったりする方も多いですよね?
現代の食生活では、意識して食事を管理していても、必要なビタミンを十分に摂取することが難しいのが現状なんです。
特に不足しがちなビタミンB群、そしてビタミンD
今回の研究で特に注目すべきは、ビタミンB群とビタミンDの不足。
ビタミンB群 – 妊娠中のママと赤ちゃんを守る、頼れるヒーローたち
ビタミンB群は、エネルギー代謝や細胞の生成など、私たちの体にとって、ありとあらゆる場面で活躍する、まさに “縁の下の力持ち” なんです。
妊娠中は、赤ちゃんの成長や、ママ自身の体内の変化によって、普段よりも多くのビタミンB群が必要とされます。
不足すると、
●葉酸: 胎児の神経管閉鎖障害のリスク増加。
●リボフラビン(ビタミンB2): 貧血のリスク増加。妊娠中は貧血になりやすいので、特に注意が必要です!
●ビタミンB6: 妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などのリスク増加。つらい症状を和らげるためにも、しっかり補給したいですね。
●ビタミンB12: 胎児の神経管閉鎖障害、流産、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、低出生体重などのリスク増加。赤ちゃんの発育に影響する可能性があるんですね…。
などのリスクが高まります。
ビタミンD – カルシウムだけじゃダメ!太陽のビタミンで、妊娠中のトラブルを回避!
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けて、骨を丈夫にする働きで知られていますよね?
妊娠中は、赤ちゃんの骨の成長や、ママ自身のカルシウム不足を防ぐために、とても重要!
さらに、最近の研究では、ビタミンDは、免疫機能の調整や、妊娠中の様々なトラブルを防ぐ効果も期待されているんです。
不足すると、
●妊娠糖尿病
●妊娠高血圧症候群
●早産
●低出生体重
などのリスクが高まる可能性も…。
マルチビタミン: 不足しがちな栄養素を効率的にチャージ!
今回の研究では、強化ビタミンサプリメントを摂取したグループでは、
●葉酸
●リボフラビン
●ビタミンB6
●ビタミンB12
●ビタミンD
すべてのビタミン値が大幅に増加し、不足や欠乏の症状が減少することが確認されました。
特に、ビタミンB12に関しては、出産後6ヶ月経っても、強化ビタミンサプリメントを摂取していたグループの方が、標準的なビタミンサプリメントを摂取していたグループよりも、ビタミンB12値が高く、その効果が持続していることが分かりました。
あなたと赤ちゃんの未来のために…
この研究結果から、健康な妊娠と出産、そしてその後もずっと続く健康のために、マルチビタミン、特に強化マルチビタミンを積極的に活用することの重要性が改めて浮き彫りになりましたね!
毎日の食事を心がけることはもちろん大切ですが、なかなか完璧に栄養を摂るのは難しいもの。
不足しがちな栄養素を効率的に補うためにも、あなたに合ったマルチビタミンを見つけてみませんか?
ただし、マルチビタミンの種類や、個々の必要摂取量は、食生活や体質によって異なります。必ず医師や管理栄養士などの専門家に相談し、自分に合ったサプリメントを選ぶようにしましょう。
PMID:38051700
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