「妊娠おめでとうございます…」
待ちに待った妊娠!喜びもつかの間、つらいつわりに悩まされていませんか?
今回は、そんなプレママ必見!
つわりの症状緩和に効果が期待できるという「ビタミンB6」について、論文をもとに詳しく解説していきます✍️。
妊娠中の吐き気って、そもそも何で起きるの?
妊娠初期は、ホルモンバランスが大きく変化するため、吐き気や嘔吐などの症状が出やすくなります。
●特に妊娠4週目から9週目あたりにつわりが始まり、12週目から16週目頃には落ち着いてくることが多いようです。
●個人差はありますが、妊娠期間を通してつわりに悩まされる方も…
●ひどい場合は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」といって、脱水症状や電解質異常、体重減少などを引き起こすことも。
母体だけでなく、お腹の赤ちゃんへの影響も心配ですよね…。
つわりの原因はまだはっきりとは解明されていませんが、ホルモンの変化や消化器系の不調、精神的なストレスなどが複雑に関係していると考えられています。
つらい症状を和らげるには? 様々な対策方法をご紹介!
つわりを完全に防ぐことは難しいですが、症状を少しでも和らげるために、様々な対策方法が試されています。
薬以外にも、鍼灸や生姜、アロマテラピーなど、色々な方法があります。
今回の主役!ビタミンB6ってどんな栄養素?
ビタミンB6は、たんぱく質や脂質の代謝を助けるなど、様々な働きをする栄養素です。
●ビタミンB6は、つわりの症状緩和にも効果が期待できるといわれています。
●細胞レベルでアミノ酸、神経伝達物質、ホルモン、グリコーゲンの代謝において重要な役割を果たし、ステロイドホルモンによる遺伝子発現の増強を阻害することでNVPを予防する上で重要な役割を果たします。
論文で明らかに!ビタミンB6の効果を徹底検証
スリランカの大学病院の研究チームが、 ビタミンB6のつわりへの効果について調べた論文を発表しました。
●2021年5月1日までに発表された医学論文を対象に、PubMed®, Web of Science®, Scopus®のデータベースを使って網羅的に調査。
●その結果、ビタミンB6のサプリメント摂取が、妊娠中の吐き気や嘔吐の症状を軽減することを示す結果が出たのです!
○妊娠中の吐き気や嘔吐の症状を数値化した「PUQEスコア」や「Rhodeスコア」を用いて分析した結果、ビタミンB6を単独で摂取した場合でも、他の有効成分と組み合わせて摂取した場合でも、これらのスコアが有意に改善しました。
●特に、ビタミンB6は単独で摂取しても、他の有効成分と併用して摂取しても、 吐き気の症状を有意に改善する ことがわかりました。これは朗報ですね!
でもちょっと待って ビタミンB6だけじゃダメなの?
論文では、ビタミンB6単独のサプリメントだけでなく、他の成分と組み合わせた場合の効果についても検証しています。
●例えば「ドキシラミン」という成分とビタミンB6を組み合わせた薬は、アメリカではつわりの第一選択薬として承認されています。
●ドキシラミンは、吐き気を引き起こす脳内のメカニズムに作用する成分です。
●ビタミンB6と組み合わせることで、より効果を発揮すると考えられています。
ビタミンB6を摂取する上での注意点 安全面は大丈夫?
ビタミンB6は、通常の食事から摂取する程度であれば、過剰摂取の心配はほとんどありません。
●しかし、サプリメントで大量に摂取する場合には、過剰摂取になる可能性も…!
●過剰摂取は、神経障害などの副作用を引き起こす可能性も指摘されているので注意が必要です。
●論文では、1日最大100mgまでのビタミンB6が使用されていましたが、高用量では吐き気を引き起こす可能性もあると報告されています。
サプリメントを摂取する場合は、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょうね。
まとめ|つわりを乗り越えて、元気な赤ちゃんを迎えましょう
つわりは、本当に辛いものです・・・
今回ご紹介したビタミンB6は、そんなつわりの症状を和らげる効果が期待できる成分です。
しかし、サプリメントの摂取は自己判断せず、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょうね。
このブログ記事が、つわりに悩むプレママの少しでもお役に立てれば幸いです。
つわりの時期を乗り越えて、元気な赤ちゃんを産んでくださいね!
PMID:36719452
コメント