「妊活中だけど、なかなか授からなくて…」
そんな悩みを抱えている女性は少なくないのではないでしょうか?
最近は、不妊治療も進歩していますが、それでも妊娠・出産は奇跡の連続。
そこで注目されているのが、サプリメントによる補助的な摂取です。
「え、サプリメントって、本当に効果あるの?」
そう思った方もいるかもしれません。
そこで今回は、「栄養サプリメントが女性の妊活に与える影響」についてまとめた、最新の論文をもとに、その内容をわかりやすく解説していきます!
不妊治療の現状と栄養サプリメントへの期待
まず、ART(Assisted Reproductive Technology)と呼ばれる、一般的に「不妊治療」と言われる治療について簡単に説明します。
ARTは、体外受精や顕微授精などを用いて、妊娠をサポートする医療技術です。
近年、ARTは目覚ましい発展を遂げていますが、それでも妊娠率や出産率には課題が残っています1。
特に、
●受精卵が子宮内膜に着床しにくい
●流産率が高い
といった点が問題となっています。
そこで、近年注目されているのが、サプリメントによる補助的な摂取なのです。
サプリメントは、私たちの体に必要な栄養素を補給することで、妊娠しやすい体作りをサポートする可能性があります。
サプリメントで期待できる効果とは?
論文では、サプリメントが特に以下の3つの点で、女性の妊活に良い影響を与える可能性があると述べられています。
1.妊娠率の向上
2.出産率の向上
3.流産率の低下
それでは、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
1. 妊娠率を上げる栄養素
妊娠率の向上に効果が期待できる栄養素として、論文では以下の3つが挙げられています5。
●葉酸
●オメガ3脂肪酸
●抗酸化物質
葉酸は、DNAの合成やメチル化に不可欠な栄養素であり、卵子や受精卵の発育に重要な役割を果たします。
オメガ3脂肪酸は、抗炎症作用を持つため、子宮内膜をより受精卵が着床しやすい状態に整える効果が期待できます。
抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンEなど)は、体内の酸化ストレスを軽減することで、受精卵の発育や着床を促進する可能性があります。
これらの栄養素は、いずれも妊娠を望む女性にとって、積極的に摂取したいものばかりですね。
2. 出産率を上げる栄養素
出産までたどり着くためには、妊娠を維持する力も必要です。
論文では、出産率の向上に効果が期待できる栄養素として、
●コエンザイムQ10
●ビタミンD
の2つが挙げられています。
コエンザイムQ10は、卵子の質を高める効果が期待されています。
ビタミンDは、子宮内膜の質を高め、受精卵が着床しやすい環境を作る効果が期待されています。
これらの栄養素も、妊娠を継続し、無事に出産を迎えるために、積極的に摂取したいですね。
3. 流産率を下げる栄養素
流産は、妊娠した女性の約15%が経験すると言われている、決して珍しいことではありません。
論文では、流産率の低下に効果が期待できる栄養素として、
●ビタミンD
●オメガ3脂肪酸
●抗酸化物質
の3つが挙げられています。
これらの栄養素は、妊娠率や出産率の向上に効果が期待できるだけでなく、流産のリスクを減らす可能性も秘めているのです。
論文で紹介された研究結果を具体的に紹介!
論文では、サプリメントによる補助的な摂取が女性の妊活に与える影響について、様々な研究結果が紹介されています。
ここでは、その中からいくつかピックアップして、具体的に見ていきましょう。
ビタミンD不足だと妊娠しにくい!?
イタリアで行われた研究では、ビタミンDの血中濃度が低い女性は、妊娠率が低いという結果が出ています。
ビタミンDは、子宮内膜を厚くし、受精卵が着床しやすい状態にするために必要な栄養素です。
葉酸とビタミンB12で妊娠率アップ!
アメリカの研究では、葉酸とビタミンB12を十分に摂取している女性は、体外受精の成功率が高いという結果が出ています。
葉酸とビタミンB12は、細胞分裂やDNA合成に深く関わっており、卵子の質を高める効果も期待されています。
ビタミンEで子宮内膜が厚くなる!?
トルコで行われた研究では、ビタミンEを摂取することで、子宮内膜が厚くなるという結果が出ています13。
ビタミンEは、抗酸化作用を持つため、子宮内膜の酸化ストレスを軽減し、より良い状態に保つ効果が期待できます。
栄養 supplementation は万能薬ではないけれど…
ここまで、サプリメントが女性の妊活に与える影響について、論文の内容を元に解説してきました。
しかし、栄養 supplementation はあくまでも「サポート」です。
サプリメントだけに頼るのではなく、バランスの取れた食事や規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。
まとめ:サプリメントで妊活を応援!
今回の論文では、サプリメント摂取が女性の妊活に良い影響を与える可能性があるということがわかりましたね。
特に、葉酸、ビタミンD、ビタミンE、オメガ3脂肪酸、抗酸化物質などは、積極的に摂取したい栄養素です。
これらの栄養素を効率よく摂取するために、サプリメントを活用するのも一つの手と言えるでしょう。
ただし、サプリメントはあくまでも補助的なものです。
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠など、健康的なライフスタイルを心がけることが、妊娠しやすい体作りには欠かせません。
妊活中は、心身ともに負担がかかりやすい時期です。
焦らずマイペースに、そして自分自身の体と向き合いながら、妊活を
PMID:39280553
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