最近の研究で、妊娠中の食事と乳児のアレルギーの関係に新たな発見がありました!
これは、オーストラリアで行われた研究で、妊娠後期に白いパンをたくさん食べていたお母さんから生まれた赤ちゃんは、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーのリスクが高くなる傾向が見られたというのです。
一体どういうことなのか、詳しく見ていきましょう!
パンとアレルギー、意外な関係?!
この研究では、639組の親子を対象に、妊娠後期の食事内容と、赤ちゃんが1歳になるまでのアレルギー疾患の発症状況を調査しました。
その結果、衝撃的なことに、白いパンの摂取量が多いお母さんほど、赤ちゃんがアトピー性皮膚炎と診断されるリスクが高かったのです!
さらに、食物繊維豊富なパンや豆類の摂取量が多いお母さんから生まれた赤ちゃんも、アトピー性皮膚炎のリスクが高くなる傾向が見られました。
パンや豆類は体に良いイメージがあっただけに、この結果には驚きを隠せませんね!
ビタミンB1過剰摂取の可能性も?!
この研究では、さらに詳しく分析を進めた結果、ビタミンB1(チアミン)の摂取量が多いお母さんから生まれた赤ちゃんも、アトピー性皮膚炎のリスクが高くなることがわかりました。
実は、オーストラリアでは、神経疾患の予防のために、パンの原料となる小麦粉にチアミンが添加されているのです。また、妊婦さんは葉酸などと一緒にチアミンを含むサプリメントを摂取することも一般的です。
つまり、知らず知らずのうちにチアミンを過剰摂取してしまう可能性があるというわけですね。
今後の研究に期待!
今回の研究は、オーストラリアで行われたものであり、日本とは食生活やビタミンの摂取状況が異なります。
しかし、妊娠中の食事が赤ちゃんの健康に大きな影響を与える可能性があるということは、世界共通の関心事と言えるでしょう。今後、日本でも同様の研究が行われ、より詳しいメカニズムが解明されることを期待したいですね!
まとめ
●妊娠中の白いパンの摂取量が多いと、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎や食物アレルギーのリスクが高まる可能性がある
●ビタミンB1の過剰摂取も、乳児のアレルギーリスクを高める可能性がある
●妊娠中の食事は、赤ちゃんの健康に大きな影響を与える可能性がある
●日本でもさらなる研究が期待される
この記事が、妊娠中の食事について考えるきっかけになれば幸いです。
PMID:39254445
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