「ビタミンDを摂れば風邪を予防できる!」
…なんて話を聞いたこと、ありませんか?
健康オタクなあなたなら、ビタミンDサプリを毎日欠かさず飲んでいるかもしれませんね。
でもちょっと待って!
最新の研究によると、ビタミンDサプリメントは、実は風邪の予防に効果がない という衝撃的な結果が出ているんです…!
今回は、アメリカの権威ある医学誌「Clinical Infectious Diseases」に掲載された、ビタミンDと風邪に関する最新研究 を分かりやすく解説しちゃいます。
ビタミンDってそもそも何?
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にする働きで知られていますよね。
日光を浴びることで体内で作られるため、「太陽のビタミン」☀️とも呼ばれています。
最近では、免疫力アップや風邪予防に効果があると言われて、サプリメントとして摂取する人も多いのではないでしょうか?
今回の論文、どんな内容?
今回の研究は、25,000人以上 という超大規模な臨床試験で、しかも 複数年にわたって 行われたという点で、非常に信頼性の高いものとなっています。
被験者は50歳以上の健康な男女で、人種も様々です。
毎日ビタミンDサプリを飲むグループと、偽物の薬を飲むグループに分け、
1年後、そしてその後も数年間、風邪の罹患率を比較しました。
気になる結果は…なんと!
ビタミンDサプリを飲んでいたグループと、偽物の薬を飲んでいたグループの間で、
風邪をひく確率に差は見られなかったんです…!
つまり、ビタミンDサプリメントを飲んでも、風邪の予防効果は期待できないということになります。
さらに、ビタミンDの血中濃度が低い人でも、サプリメントによる効果は確認できませんでした。
この結果は、これまで行われてきた多くの観察研究とは異なる結果であり、専門家の間でも驚きをもって受け止められています。
これまでの研究と違うの?なんで?
過去の研究では、ビタミンDの血中濃度が低い人ほど、風邪をひきやすいという傾向が見られていました。
そのため、ビタミンDサプリを摂取することで、風邪の発症リスクを減らせるのではないかと期待されていたんです。
しかし、今回の研究では、被験者のほとんどがビタミンDの血中濃度が正常範囲内でした。
つまり、すでに十分な量のビタミンDを持っている人に対しては、サプリメントでさらにビタミンDを摂取しても、風邪の予防効果は得られない可能性があるのです。
じゃあ、ビタミンDサプリはもう意味ないの…?
今回の研究結果を受けて、 「もうビタミンDサプリを飲むのはやめようかな…」 と思った人もいるかもしれません。
でも、ちょっと待って下さい。
ビタミンDは、骨の健康には欠かせない栄養素です。
骨粗鬆症の予防など、健康維持のためにある程度のビタミンDは必要とされています。
サプリメントの摂取を検討する際は、医師に相談してみるのも良いでしょう。
これからの研究に期待!
今回の研究は、ビタミンDサプリメントの風邪予防効果に疑問を投げかける、重要な結果となりました。
しかし、ビタミンDと免疫機能の関係は、まだ完全に解明されたわけではありません。
今後さらに研究が進めば、どんな人が、どのくらいの量 のビタミンDを摂取すれば、より効果的に健康を維持できるのか、明らかになるかもしれませんね。
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PMID:38113446
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