妊娠中のビタミンD摂取で子供の喘息リスクが半分に!?~画期的な研究結果を解説!~

ビタミンD (カルシフェロール)

子供の喘息、実は妊娠中のビタミンD不足が関係しているかもしれない!?

今回は、そんな衝撃的な研究結果をご紹介いたします!

なんと、妊娠中に十分なビタミンDを摂取していたお母さんから生まれた子供は、そうでない子供に比べて、喘息のリスクが最大で50%も減少したというのです!

一体どういうこと!?

と思われた方も多いはず。

そこで今回は、この論文の内容を、専門用語は少なめにして、わかりやすく解説していきます!

そもそもビタミンDって?

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にする働きで知られていますが、実はそれだけじゃないんです!

免疫力の調整や、妊娠中の胎児の成長にも深く関わっているんです。

そして、ビタミンDが不足すると…

●免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる

●妊娠中の合併症(妊娠高血圧症候群や早産など)のリスクが高まる

●胎児の肺の成長が十分にいかず、喘息のリスクが高まる可能性も…

ビタミンD不足、実は深刻な問題なんです…

なんと、ビタミンDサプリメントを摂取していない人の60~100%は、ビタミンD不足だと言われています。

特に妊婦さんはビタミンDの必要量が増えるため、不足しやすくなっています。

そこで!画期的な研究が行われました!

アメリカで行われた「ビタミンD antenatal喘息減少試験(VDAART)」と呼ばれる大規模な臨床試験では、妊娠中の女性にビタミンDサプリメントを投与し、生まれてくる子供への影響を長期間にわたって調査しました。

その結果…

なんと、妊娠中に十分なビタミンDを摂取していたお母さんから生まれた子供は、喘息のリスクが最大で50%も減少したという結果が出たんです!

さらに!

子供の肺機能が向上した

アレルギー反応を引き起こす物質「IgE」の血中濃度が低下した

という結果も出ています。

でも、ちょっと待ってください!

実は、この研究には、当初発表された結果では、ビタミンDの効果は限定的であるとされていました。

一体なぜ!?

それは、従来の分析方法では、妊娠初期のビタミンDレベルを考慮に入れていなかったからなんです!

妊娠中のビタミンDレベルは、お母さんによって大きく異なります。

ビタミンD不足のお母さんから生まれた子供は、ビタミンDを摂取することで喘息のリスクが大幅に減少しました!

しかし、もともとビタミンDが十分なお母さんから生まれた子供は、ビタミンDをさらに摂取しても、喘息リスクの減少は見られませんでした。

つまり、妊娠初期のビタミンDレベルによって、ビタミンDの効果が変わってくる ということなんです!

この研究結果からわかること

●妊娠中のビタミンD不足は、子供の喘息リスクを高める可能性がある

●妊娠初期から十分なビタミンDを摂取することが重要!

妊娠中のビタミンD不足を防ぐには?

●バランスの取れた食事を心がける

●日光浴をする ☀️(ただし、長時間の日光浴は避けましょう)

●医師に相談して、必要があればサプリメントを摂取する

まとめ

今回の研究で、妊娠中のビタミンDの重要性が改めて明らかになりましたね!

これからお母さんになる方はもちろん、すでに妊娠中の方も、この機会にぜひビタミンDについて考えてみてはいかがでしょうか?

※ただし、サプリメントの摂取は医師や薬剤師に相談の上で行いましょう。

PMID:37852328

コメント

タイトルとURLをコピーしました