毎月の憂鬱、そう、月経についてです。多くの女性にとって、それは必ずしも楽しいものではありませんよね?生理痛、気分のむら、イライラ…。あー、あれこれ考えたくもない!
でもちょっと待って!バングラデシュで行われた新しい研究によると、私たちの毎月のサイクルに影響を与えるかもしれない、これまで知られていなかった興味深い要因が明らかになったんです。その要因とは、なんと食欲とビタミンA!
一体どういうことなのか、詳しく見ていきましょう!
バングラデシュの大学で、月経に関する大規模調査を実施!
この研究は、バングラデシュのパトゥアカリ科学技術大学、バリサール大学、クルナ大学の女子学生を対象に行われました。多くの女性が悩まされている月経困難症、月経前症候群(PMS)、月経不順(IMC)の発生率と、食事、ライフスタイル、その他の要因との関連性を調べることを目的としています。
衝撃の結果!多くの女子大生が月経困難症を経験
調査の結果、回答者の68.3%が月経困難症を経験したことがあると報告しており、そのうち46.8%が軽度、12.8%が中等度、8.7%が重度の痛みと回答しています。つまり、約7割もの女子大生が、生理痛に悩まされているという衝撃的な結果に!
さらに、回答者の33.8%がPMSを、24.3%が月経不順を経験したことがあると回答しています。4 PMSは、月経前に起こる精神的な落ち込みやイライラ、身体的な不調などを指し、日常生活に支障をきたすこともあります。月経不順も、女性のQOLを低下させる大きな要因の一つです。
食欲と月経トラブルの関係性が明らかに!
この研究で最も興味深い発見の一つは、食欲と月経困難症、PMS、そして月経不順の間には、強い関連性があるということです。特に、高脂肪・高糖質の食品への強い欲求(つまり、スナック菓子やチョコレート、スイーツに目がないあなたは要注意!)は、これらの月経トラブルのリスクを高めることがわかりました。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?そのメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、高脂肪・高糖質食品がホルモンバランス、特に月経周期に影響を与えるホルモン(プロゲステロンやエストロゲン)の分泌に影響を与える可能性が指摘されています。
ビタミンAは、救世主となるか?!
一方、ビタミンA、特に緑黄色野菜などの植物性食品に多く含まれるビタミンAを摂取すると、月経困難症と月経不順のリスクを低下させる可能性が示唆されています。ビタミンAには抗炎症作用があり、月経困難症に伴う子宮の炎症を軽減する効果が期待されています。
興味深いことに、動物性食品からビタミンAを摂取した場合には、月経不順のリスクが上昇するという結果も出ています。これまで、赤身の肉や加工肉などの動物性食品の摂取は、月経不順のリスクを高める可能性が指摘されてきましたが、今回の研究で、その可能性を裏付ける結果が得られた形です。
月経トラブルを軽減するために、私たちができることとは?
この研究は、バングラデシュの女子大生を対象としたものであり、その結果をそのまま他の国や地域に当てはめることはできません。しかし、食欲と月経トラブルの関連性、そしてビタミンAの摂取がもたらす影響は、私たちにとって重要な示唆を与えてくれると言えるでしょう。
毎月の憂鬱を少しでも軽減するために、私たちができることは?
●高脂肪・高糖質の食品を控えめに!
○特に、月経前は食欲のコントロールが難しくなりがちですが、スナック菓子やスイーツなどの食べ過ぎには注意しましょう。
●緑黄色野菜など、ビタミンAを豊富に含む食品を積極的に摂り入れましょう!
○毎日の食事に、ほうれん草やかぼちゃ、にんじんなどをプラスしてみてはいかがでしょうか?
●適度な運動を心がけましょう!
○運動不足は、月経不順やPMSのリスクを高めるだけでなく、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。ウォーキングなどの軽い運動を習慣にすることから始めてみましょう。
月経は、女性にとって自然なこと。でも、毎月のことだからと我慢せずに、自分の体と向き合い、快適に過ごせるように工夫することが大切です。この研究結果を参考に、食生活やライフスタイルを見直してみてはいかがでしょうか?
PMID:39321166
コメント