皆さん、こんにちは!
最近、物忘れが激しい…なんてこと、ありませんか?
実は私も、昨日何を食べたか思い出せなくて、冷蔵庫の前で固まってしまいました…
そんな私たちに、もしかしたら朗報かも?!
と思えるような、興味深い論文を見つけちゃいました!✨ その名も…
「食事性一炭素代謝栄養素、遺伝的リスクとアルツハイマー病との関連:前向きコホート研究」
…うーむ、タイトルから難しそう… と思ったそこのあなた! 安心してください!
難しい言葉は置いといて、この論文のエッセンスを分かりやすくお伝えします!
そもそもアルツハイマー病って?
アルツハイマー病は、脳の神経細胞が徐々に壊れていく病気で、物忘れがひどくなったり、判断力が低下したり、日常生活に支障が出てくる病気です。
高齢者に多くみられ、残念ながら、現在のところ根本的な治療法は見つかっていません。
今回の論文、何を調べたの?
この論文では、 食事とアルツハイマー病のリスクに着目しています。
特に、「一炭素代謝」 に関わる栄養素がポイント!
「一炭素代謝」って何かというと…簡単に言うと、
体の中で様々な物質を合成したり、分解したりするのに欠かせないプロセス のこと。
そして、この一炭素代謝に深く関わっている栄養素として、
●メチオニン (肉、卵、魚に多く含まれる)
●葉酸 (ほうれん草、ブロッコリー、アボカドなどに多く含まれる)
●ビタミンB6 (肉、魚、バナナなどに多く含まれる)
●ビタミンB12 (牡蠣、しじみ、肉に多く含まれる)
などが挙げられます。
結果は?
なんと、これらの栄養素をたくさん摂っている人ほど、アルツハイマー病になるリスクが低いという結果が出たんです!
特に、
●メチオニンを多く摂ると、アルツハイマー病リスクが34%減
●葉酸を多く摂ると、アルツハイマー病リスクが29%減
●ビタミンB6を多く摂ると、アルツハイマー病リスクが29%減
●ビタミンB12を多く摂ると、アルツハイマー病リスクが23%減
という結果でした。
さらに、遺伝的にアルツハイマー病のリスクが高い人でも、これらの栄養素をしっかり摂ることで、リスクを減らせる可能性があることも示唆されました。
つまり、遺伝よりも食事の影響の方が大きい可能性もあるということですね!
なぜ、これらの栄養素がアルツハイマー病に効くの?
これらの栄養素は、DNAのメチル化と呼ばれるプロセスに深く関わっています。
DNAメチル化は、遺伝子の働きを調整する重要な役割を担っており、アルツハイマー病の発症にも関係していると考えられています。
この論文、どこまで信じていいの?
今回の研究は、約19万人を対象とした大規模な調査であり、信憑性は高いと言えるでしょう。
しかし、あくまで観察研究であるため、これらの栄養素を摂取すれば必ずアルツハイマー病を防げるというわけではありません。
今後、さらなる研究が必要とされています。
まとめ
●一炭素代謝に関わる栄養素(メチオニン、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)を多く摂ることは、アルツハイマー病のリスクを減らす可能性がある!
●遺伝的にアルツハイマー病のリスクが高い人でも、食事でリスクを減らせる可能性がある!
●今回の研究はあくまで観察研究なので、さらなる研究が必要!
今回の論文、いかがでしたでしょうか?
「アルツハイマー病は予防できる!」とまでは言えませんが、「食事でリスクを減らせる可能性がある」というのは、希望が持てますね!
もちろん、栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切ですが、今回の論文を参考に、積極的にこれらの栄養素を摂り入れてみてはいかがでしょうか?
私も、今日から早速、ほうれん草と鮭のムニエルを食べようと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
PMID:39216592
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